邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Istanbul: Das Würfelspiel(イスタンブール:ダイスゲーム)

 2人~4人

20分~40分
2017年~
システム:Rüdiger Dorn
アート:Andreas Resch
Alderac Entertainment Group (AEG)/Matagot/Pegasus Spiele/ホビージャパン

◇どんなゲーム?

  ドイツ年間ボードゲーム大賞エキスパート部門で大賞を取った「イスタンブール」のダイスゲーム版です。5つのダイスを振ってダイスの目に応じた素材を手に入れ、ルビーと交換して最も早く5個集め、より多くのルビーを手に入れた人が勝利です。ダイス振り直しの水晶や特殊な効果のあるタイルやカードなど、様々なアイテムがあなたを助けてくれますが、より早くルビーを手に入れた方が安く手に入ります。ダイスと資材と特殊アイテムを駆使してルビーを集めましょう!

 いわゆるヤッツィー系のダイスゲーム+セットコレクションゲームです。

◇レビューとか

 イスタンブールは気になってたのですが、ダイスゲームの方を先にプレイしました! なのでイスタンブール情報は、このゲームをプレイした時点では「イスタンブールイスタンブールダイスゲームは別物らしい」と言うことしか知りませんでした。あとパッケージのおっさんが、ダイスゲームの方が若干イケメン? と言うことくらいでしょうか(そういう情報は要らない)。

 商人になって素材やダイス目を集めてじゃかすかルビーと交換し、ルビーを一番沢山集めた人が勝ち(最初に5個集めたらスタプレ前まで一巡して、その時点でルビーが多いヒト)。シンプルですね!

 恒常的に使用できるようになるタイルや、使い切りのカード(自分だけ得になったり、ちょっとだけ周りも得になったりする)など、強力な効果が目白押し。いいタイミングで能力をアップしたいのですが、ルビーの価値が安いうちにをゲットするのを優先するか、能力を上げてから挑むかの悩ましさもあります。とはいえ、ダイスを追加で増やせるタイルは最低1個は欲しいです。数の暴力!

 ダイスゲームとしては、ダイスを振った後に一種類だけダイス目を固定して振り直しが出来、役を作ってアイテムを手に入れる、いわゆるヤッツィー系に属するゲームです。もうこれを言うだけで、この手のゲームが好きな人には外さないゲームだってのはわかっていただけるのではないかな? このジャンルはかなり好きなので、かなり楽しめました。ただ、……好きなんですけど、このゲーム、ファラオの恩恵にすごく似すぎてて、もうファラオ持ってるし買う必要無いかなと思って、購入は見送っています。

 ファラオの恩恵ほどダイスの数は増えませんが、初期5個でプレイ中に2個はダイスが増やせるので、役を作るところも含めてファラオっぽいなーと感じました。(※勝ち筋が固定されている王への誓願よりは、初期配置がランダムなファラオの恩恵に近い)

 勝ち筋が複数あって自由度は高いと思いますが、同タイプのゲームと感じました。時間もかかるし、タイルの情報や素材、カードなどの要素が多く一本道ではないので、こっちの方がやや重です。

 ダイスゲーム好きならマストバイですが、同じようなダイスゲームいっぱいあってもなあと思われるのでしたら、周りの環境や一緒に遊ぶメンツでどちらを選ぶか決めてもいいかなと思います。

 コンポーネントも綺麗だし、ルビーや水晶のトークンは所有欲を満たしてくれると思いますので、テーマがきゅんきゅん来るなら手を出しても外れはないかと。

 

※その後イスタンブールをプレイしましたが、別ゲー以外の何物でもありませんでした。ルビー集めるとこしかかぶってない!