邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Miraris(ミラリス)



3人~6人

10分~20分
2017年~
システム:オオハシ
アート: asahiro

Domina Games(風栄社)

 

◇どんなゲーム?

 夢の世界に行き、夢の世界の通貨で夢の世界を渡り歩き、得点の高さを競います。ただし、夢の世界のお金は同じ金額が同時に出されると消えてしまいます。

 神秘の世界を導いて助けてくれるくれるキャラクターと共に、夢の世界を探索しましょう。

 アートワークの美しさと独自の世界観で人気を集めているDomina Gamesのバッティング&セットコレクションカードゲームです。

 

◇レビューとか

 超シンプルに一言で言うと、選択肢のあるハゲタカに特殊能力と勝利条件がついたゲーム。ハゲタカとの違いは、高い数字が必ずしも強いとは限らない事、取り合う対象のカードがプレイ人数分あること。選択肢が生まれたことにより、より読み合いが悩ましくなるのがとてもうまいシステムとなっております。また、お金(場のカードを買うカード)が1枚だけ使わないで終わるのも、ハゲタカより読み合い要素が増えてより悩ましくなっており、正しくハゲタカのえじきの正当後継リメイクと言って差し支えないでしょう。

 キャラクターの能力に関しては、使い勝手の善し悪しは確かにあると感じました。とはいえバッティングで勝たないとそもそも勝てないので(例外はある)、さくっと遊べるパーティゲームと思えばこのバランスでもいいかもしれません。取ったカード2枚以下だと50点もらえるキャラなんて、どうやっても狙って取れる気がしない。キャラクターは2枚カードを引いて好きな方を選ぶ方式なので、外れを引いて泣く率はそんなに高くは無いと思いますが。

 このメーカーのゲームはグラフィック倒れではなくてちゃんと遊べると言う印象がありましたが、過去に遊んだ中ではこれが一番好きですね。

 対応プレイ人数が多く、プレイ時間が短いので、ゲーム会のつなぎなどに活躍しそう。他のプレイヤーがはげたかのエジキを知っていればインストはさらに短くなるので、ハゲタカ飽き飽きお腹いっぱい、と言われたらこれを出すと言う使い方も出来る、傑作小品ゲームだと思います。