3人~5人
30分~60分
2016年~
システム・アート:今野 隼史
辺境紳士社交場
◇どんなゲーム?
TRPGを疑似体験するコミュニケーション系協力ゲーム。
カードを使ってロールプレイしたり(必ずしも演技することを要求はしません)ダイスを振って冒険者として冒険を成功させよう、というゲームです。一般的なボードゲームと違って、体験を主眼に置いているので、目的を達成できなかった=失敗ではなく、たとえ失敗したとしてもその体験、課程そのものを楽しむという点においてよりTRPG的なゲームであるといえます。
◇レビュー
TRPG疑似体験系ゲームは数あれど、国産のそれは数少なく、そしてこういうアプローチになるんだなあ、というゲーム。海外のTRPGライクゲームって結構がっつり、重いゲームでゲーム性を結構重視してる印象(偏見)なんですが、このゲームは完全にコミュニケーションゲームです。
初期設定の技能から、キャラクターの途中の判定の成否によって属性が変わったり(失敗が必ずしもマイナスの経験になったり不利になるわけではない)想定していた自分の分身が毎回違ったキャラクターとしての顔を見せたりという、TRPGシミュレートとしてよくできていると思いました。TRPGゲーマーあるあるが程よく砂糖をまぶした感じで楽しめるのかな、と。正直任務難易度はめちゃユルですし、ゲームとしてがっつりミッションクリアするぜー! ヒャッハー! 的なものを望むとなんだこりゃーだと思います。
・TRPGやるのは時間がかかるから難しいけど興味はある、雰囲気は味わいたい
・ゲームマスターがいない、シナリオを作れないのでTRPGを遊べない
・TRPGに興味を持たせるための疑似体験として
そんな方におすすめいたします。
逆に、TRPGを何にも知らない人たちがコミュニケーションゲームの延長として遊ぶのには全くオススメしません。(実際がっかりされている、痛々しい、恥ずかしい、とおっしゃる方を見かけています)TRPG経験者が一人混じると結構盛り上がると思いますので、あくまでも疑似TRPGとして遊んでいただきたいゲームです。