邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Azul(アズール)

 

2人~4人

30分~45分
2017年~
システム:Michael Kiesling
アート:Philippe Guérin/Chris Quilliams
Plan B Games/Lacerta/Zvezda/ホビージャパン

 

 これはアズールのレビューのようでアズールのレビューではありません(笑)

 

 世の中には、アズール大好き派とアズール好きじゃない派の二つの派閥があります(

 で、私は、アズールいらない子派です。

 このゲーム、私はそんなに評価していません。

 すごく高いレベルでバランスが取れてて、ゲームとしてのクオリティも高いし見た目も綺麗だしパッケージもすばらしいんだけど(ぶっちゃけ、見た目は好き)、ついでにいうと面白いんですけど、何か、こう、求めてる物がない! でもゲーム会で誘われたらやる、しかも、過去に一度もルールブックを読んでないにもかかわらずインスト出来ちゃうレベルで内容覚えてる(実際に、ルールをほぼ読まずにインストした事がある数少ないゲーム、つまりめちゃくちゃシンプル)何かこう、距離感がよくわからんゲームなのです。

 すごく手堅い超優等生なんだけど、面白みがなく、外連味、新奇性と新規性がないのです。全部既存の何かの組み合わせ。だから、よく出来てるとは思うんだけど、自分では絶対買わないし、中古でも、友達が「俺ボドゲ引退するからさぁ、悟ちゃんだったら2000円で譲るから引き取って大事にして」って言ってくれるくらいのタイミングでないとスルーして人に譲っちゃうレベルです。っていうか実は親とやろうかなと思って買ってみたんですが、結局一度も箱をあげずに右から左に流しちゃいました。何で買ったねん。まあ、よしんば我が家のラインナップに加わっても、ゲーム会にはほぼ持っていかないでしょう。なぜなら、どうせ誰か持ってくるから。嫌いじゃないんだけど、何かこう、求めてるのはそうじゃないんだよなあ、みたいな。そして、私が何でクニツィアのある種のゲームが全く不得意なのに好きなのか、というのもふとわかった気がします。良くも悪くも、アズールはめちゃくちゃ素直なゲームだと思います。私は素直なゲームよりも、千尋の谷に向かってダイブするような(すごい謎の表現だが)とんがったゲームが好きです。

 色々言ってるけど誘われたらやります。でも、初めてでやってみたそうにしている人がいれば、躊躇なく譲って、インストは頼まれたらする、くらいのふわっとした距離感のゲームです。

 ゲームとしての内容は多くの方ががっつり語って下さってるのであまり言う事はないのですが、ガチ勢が遊べばガチゲーに、カジュアル勢が遊べばカジュアルゲーになるタイプの、ある意味万人受けする感じのゲームです。ゆるふわで綺麗なタイルを並べるだけで楽しい人か、ガチガチに読み合ったりするのが楽しい人向けのゲームかなと思います。ただこの両者は絶対混ぜるな危険。

 私は完全に感覚でゲームやるタイプでカウンティングもほぼしないので、いつまでもふわっと50点くらい取って終わるのがわかっちゃってるというのも、あんまりこのゲームに思い入れがない原因かもしれないですね。