邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

開拓王/The King of Frontier

2人~4人

30分~40分
2013年~
システム:Shun
アート:AYA
StudioGG

◇どんなゲーム?

 4×5の自分の土地をタイルで埋めて土地を開拓し、あなたの領土を作りましょう!

 ただし、行動は皆と一緒に。あなたが行ったアクションは、みんなも行えます。手番プレイヤーは少しだけ他のプレイヤーより強力な効果が使えますが、皆同じ行動を取ることになるのです。

 タイルは絵柄がつながるように配置しないと配置出来ず、囲まれたエリア(閉じたエリア)では資材を生産することが出来ます。資材を使って新しい強力な効果のある建物を建築したり、城で資源を消費して勝利点を得ることが出来ます。

 システムに定評がある同人ゲームサークルStudioGGのタイル配置ゲーム、2018年のEssenでQueenGamesからSky Landとして世界デビューも決定しています!

◇レビューとか

 カルカソンヌ+プエルトリコって散々言われてる、そういうゲームです(終わり)

 というのはおいといて、自エリアにタイル配置して作っていく箱庭ゲームです。絵はシンプルな棒人間ですが、視認性に優れているので、私は決して絵がいまいちとは思わないです。(アートワークはゲーム性に従属すべきで、アートワークが勝ってはいけないという点において、このアートワークはアマチュアレベルでは理想的といっていいと思います)

 何度かやってみて思ったのは、

  • なるべく早い段階で麦>城の消費アクションで得点を稼ぐプレイがかなり強い
  • 上記の理由で城を大きくしたくなるが、カルカソンヌみたいにでかくは絶対にならない。城をでかくするのはだいたい死亡フラグ
  • そんな理由で建物パーツで城系は余り気味
  • 全エリアをタイルで埋めたヒトを実プレイで見たことがない(ウェブのプレイレポートでは結構あるのですが、どうにも達成できない……)
  • 拡張の建物は全体的に強力過ぎる感はあるが、ガチプレイじゃなければ上記のプレイ感が変わるので入れてもいいかも。

 ボードゲーム初心者と何度かやりましたが、割と受けがいいので、軽いゲームを終えたあとの2,3番目のゲームとして重宝しています。

 コンポーネントの各プレイヤーに配るシートがペラ紙A4一枚なので、専用のファイルに入れるかラミネートするか(箱に収まらなくなりますが)、コピーしたものを使うとか、厚紙に貼り付けるとかした方がプレイアビリティが上がるので、よく遊ぶ方はこのような改造も視野に入れていいかもしれないです。

 私お気に入りの同人ゲームです。タイル配置、箱庭的なゲームがお好きな方に是非オススメしたいです。

 比較的流通量が多めでAmazonなどでも取り扱いがあり、QueenGamesからSky Landとして今年中にリリースされるので、同人ゲームとしては手に入れやすい部類です。

8/30の非電源ゲーム関連にうす

 世間の顰みに倣ってアナログゲームという表現を廃してみました。

 多分すぐ飽きる。

◇北海道ボドゲ博0.5開催

  ゲームマーケットライクなイベントなのかな?

 12/8(土)18:00-20:30、札幌わくわくホリデーホールにて開催とのこと。道民の皆様は参加検討してみてはいかがでしょうか。

 

◇ふたつの街の物語がテーマをノイシュヴァンシュタイン城に変えた続編? スピンオフ?

stonemaiergames.com

 ベジエゲームズとのコラボで、続編的な位置づけらしいですよ?

 半分協力、半分競争っていう感じのあのふわっとしたプレイ感は嫌いではないです。不慣れな人が相談しながらやれるタイプのゲームなので、どんなプレイ感になっているか気になります。しかし、何故ノイシュヴァンシュタイン城……。ふたつの街の物語は出来た街が陰気くさくて好みでは無かったのですが、こちらは絵が綺麗だといいですね。

 ノイシュヴァンシュタイン城がテーマのあのゲームも私は結構好きです(協力要素は皆無ですが)。

追記:両者のコラボゲーのようです。なお、日本語ルールも既に公開されております。これは期待したい……! 

 

◇名作同人ゲーム「エルタイルズ」がアソビジョンから8/31発売へ

  かぶけんさん応援AGE。

 名作と名高いパズルゲームなので大変興味があります! 名古屋でもエルタイルズプロモイベントどっかやってくれないかな……。

 

◇茜ちゃんのアナログゲームニュース! 2018年8月末

www.nicovideo.jp

 このように茜ちゃんのアナログゲームニュースでもプッシュされているエルタイルズ! エルタイルズをよろしくお願いします!(ダイマ)

 

◇越前ボドゲフリマ、9/2開催

 TGIWでも紹介されていたので、改めて。

 私も出展します! 同人誌&グッズ&中古ゲーム&TRPG関連本色々出しますよ!

 

シュピール'18:コスモス出版

 TGIW続きで引用。

 ロストシティ4人用は前から告知されていましたが、イムホテップ2人用が気になりますね! 4人用くらいのゲームが2人用にリメイクされる流れ結構ありますが、お前もかイムホテップ! でもシステム的にインタラクションの塊みたいなゲームなのですごく合ってる気がします。

 全体的には続編やリメイクや拡張が多めみたいです。

Pyramix(ピラミックス)

2人~4人

15分
2014年~
システム:Tim Roediger
アート:Lisa Goldstein
Gamewright

◇どんなゲーム?

 ピラミッド(ですらない三角錐)の上に載っているダイス状の何か(ダイスではないが以下便宜上ダイス)を取り、得点の高い人が勝ちというシンプルなゲーム。エジプトっぽいフレーバーがまぶされていますが、どう見てもアブストラクトです本当にありがとうございました。

・二面以上が見えているダイスしか取れない

コブラのダイスが面で接しているダイスは取ることが出来ない

・一番下の段のダイスは取れない

・アンクダイスの各色が一番多い人が、一番下の段の同色ダイスを独り占めできる

・その際、最下段にあるコブラダイスの周りにあるダイスは全て取り除かれる

◇レビューとか

 

 1プレイ10分で終わるさくさく感が楽しい、エジプトゲームのふりをした出来の良いアブストラクトゲームです。MAX4人ならカジュアルに、少人数だとガチの読み合いゲームとしても楽しめ、この手のアブストラクトが好きな人にはたまらないと思います。個人的には好きな部類のゲームです。ルールも難しくないし。ただでかいんであちこちに持って歩くにはやや邪魔ですね(笑)

 日本で買うにはちょっとお高めですが、最近売れてないのか値下げしているのでチャンスかもしれません。ただ、どう考えてもアメリカで買った方が安い上にかなり値下げしてるんで、米尼で共同購入も視野に入れてもいいかも。いいゲームなんだけどなー。メンサセレクトにもなっているらしいですよ!

 ルールが簡単なので低学年児童相手のプレイに向いてそうだなと思いました。紙のコンポーネントがないので、呑みながら遊ぶのもいいかも。

8/28のアナログゲーム関連情報まとめ

◇最終局面 艱難の暁けものフレンズ人狼

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 ○○○○、お見事!

 

◇ペーパーマリオ人狼⑤19人探偵村-PartEX

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 人外中心の夜会話。占いが沈んだのも痛かったところですが、人狼の連携がすばらしかったですね。

◇【第12回うっかり卓ゲ祭り予告】もっとルールが分からないゲーム「キャッスルコードハグル会」

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 ボドパスのステマかな?(ステマとは)

 結構前の動画ですが、何せコミケに行っていて把握漏れしていたので紹介。

 ◇コードネームのハリー・ポッター版が10月発売

  ハリポタには特に思い入れはありませんが、タイムリーに読んでいた人にとっては欲しいのではないでしょうか。

◇ebbes後継作「Dubbe」Essenで発表

  タイムリーすぎるな(ちょうど昨日EssenEbbesのレビューをあげ直したところ)

Mountains of Madness(狂気山脈)

 

3人~5人

60分~90分
2017年~
システム:Rob Daviau
アート:Miguel Coimbra/Rob Daviau
IELLO/ホビージャパン

 

◇どんなゲーム?

 HPラヴクラフトの名作ホラー小説「狂気山脈」をゲーム化。

 手札の数字とマークをうまくミッションで提示されたマークと数字の範囲内に合わせるように出すのですが、コミュニケーションが狂気によってだんだん阻害されていき、難易度爆上がり! 美しいアートワークとは裏腹の、冷気とともに押し寄せる狂気に抗いながら助け合い、旧文明の遺産を集めながら無事脱出しましょう! という協力ゲームです。

 

◇レビュー

 パッケージのアートワークが美しくて気になっていたのですが、このアートワーク「世界の七不思議」のミゲル・コインブラだったんですね。この人色んなとこで描いてるな~(ボドゲイラストレーターを気にするようになったら色々沼っていうか末期かもしれない)。

・プレイ前

 ルール読む感じだとちょっとゆるいファイブミニッツダンジョンみたいなのかな……?

・インスト中

 重そうめんどくさそう窮屈そう……

・プレイ後

 運ゲー×バカゲーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww またやりたいwwwww

 パッケージ&ホラー、クトゥルフゲーという前提にびびらずに気楽に遊んで欲しいゲームです。元作品はホラーですが、ホラー的な要素は皆無です。

 

 歌を歌ったり声を出したりしなければならない狂気カードが含まれているので、私の周りではかなり躊躇する人が多かったのですが、大声を出せないなどの環境の場合は、相談の上で該当カードを外すなどすればいいのではないかと思いました。なお、私の初プレイでは歌ったりするタイプの狂気症状は出なかったので、周りの卓の人たちが、あれっ? 歌わないの? っていうリアクションでした(笑)。

 カード運の引きにかなり左右されるのですが、3人プレイで引き運がメチャクチャ悪いプレイだったにもかかわらず脱出の最終局面にまではいけたので、そこまでかつかつのゲームバランスではないように思いました。(ただし、ミッションはだんだん意地悪い設定になっていくので楽ちんとも言えません。また、多人数の方がバランス厳しい印象でした)

 協力ゲームですがスピード勝負なので奉行するヒマもなく、わいわい賑やかに遊べる良いゲームだと思います。ただ、典型的アメリカントラッシュでモチーフに難易度を合わせてるので、普通にやったら多分クリア不可能な、あーやっぱりクトゲーねっていう感じのゲームなので、そこを許せるかどうかじゃないですかね……。自分は完全にユーロゲー脳なので、やたら難易度高い協力ゲームは一度やったらいいかなあっていう気がします。何で失敗条件が三つも四つもあるのよ……(笑)。

 あと典型的アメトラって言うだけあって、無駄に凝ってるプレイヤー達の駒が飛行機だったりするのは個人的はちょっと嬉しい奴でした。でも難易度の辛さを和らげたりはしない……。

8/27のボドゲ関連情報まとめ

◇琴葉姉妹のボードゲーム講座第2回「デッキ構築」

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 デッキ構築のメカニズムについての解説。

 一個のゲームを例に取るのでは無くて、複数のゲームを例にとって説明する方がわかりやすいかも。しかし何でアセンションやねん!w

 

◇【自作ボードゲーム紹介】トリコレ

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 イリュージョンさんはニコニコで精力的にオリジナルゲームをアップしている作家さんです。とにかく制作数がすごい! 動画も以前に比べてだいぶ見やすくなっています。今回はトリックテイキングのようです。

 

◇東北きりたんと多分10分で分かる名作ボードゲーム コンセプト編

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 「コンセプト」はクイズゲーム(20の扉系)ですね。ヒント出すのが難しくて苦労しました。

 

FGO人狼 Game1-6

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 普通の人狼で終わるわけがねーだろバーバーカという作者の叫びが聞こえるようです。わからん!

ebbes(エベス、エッベス)


3人~5人

45分
2013年~
システム:Klaus Geis
アート:Ronja Hähnlein
Palatia Spiele

 

◇どんなゲーム?

 「基本は」良くあるマストフォローのトリックテイキングです。

 このゲームの特徴は、5スートあるうちのどのスートが切札や点数になってどのカードがマイナスになるかが途中までわからないこと。5スートの得失点や切り札の決め方は、各スートのある数字(毎ラウンド変更)が場に出た順となります。

最初に出たスート:切札

2番目に出たスート:得点

3番目に出たスート:エベス(最大・最小の枚数をトリックで取った人は点数が入らない、最大でも最小でもない枚数を集めた人だけ点数がもらえる)

4番目に出たスート:マイナス点

5番目に出たスート:最もたくさん取った人がスタートプレイヤー

 マイナス点一定数取ってしまったプレイヤーがいたり、プラス一定数取ったプレイヤーがいたり、特定ラウンド数をこなしたらゲーム終了。一番得点が高い人が勝ちです。(うろ覚えなので間違ってたら済みません)

 

◇レビューとか。

 何故かこのゲーム、得点ボードが付いてきます。何でだろう? そしてマップにはマイナス点が……。

 基本点数を集めるタイプのトリテですが、マイナス点もあるのでカードを取りまくっても全く勝てません(むしろ取らない方がいいくらい)。さらに、スートを確定させる行為がめちゃくちゃ弱いです。なるべくスートを確定させないようにしつつ、トリックを取るか取らないか悩むタイプのゲームです。難しすぎ! 湯気出るわ! しゅうう……。全く勝てる気がしません! ムズ過ぎ! 個人的には変態度が足りないと思いました。もっと変態な方が好みです。やや変態、くらいのガチトリテをお求めの方に。

 あと、えび茶と普通の茶色のカードがあって、ちょっと紛らわしいと思いました。マークもあるので間違えるほどではないですが、色彩障害的には大丈夫なのだろうか???

 5人プレイだと運ゲー感が強いので、3-4人が最適のようです。