邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

勝利の女神


2人~4人

45分~60分

2017年~

システム:みさき

アート:

みさき工房

 

◇どんなゲーム?

 同人ゲーム制作の古参サークル「みさき工房」制作の、国ごとに違う能力と部下を使って自国を富ませるゲーム。毎ターン刻々と変わる情勢にあわせて適切に人材を使いこなす事が出来るか? 国をキャラで選ぶもよし、能力で選ぶもよし。毎回変わるプレイ感を楽しめるワーカープレイスメントです。

 

◇レビュー

 王道感のあるワーカープレイスメント。同人ゲームとしては比較的重めのゲームで、ワーカーは各国(王)によって能力が異なり、王は特殊能力を持っているのでその能力を生かした戦略をとる必要があります。

 プレイスにあたる場札は初回のみ固定、毎ターン更新されていくため展開がプレイごとに変化するので毎回違った遊び方が出来、リプレイ性は高い。ワーカーを一時的に増やす場札もあるのでガンガン取って行くもよし、お金を稼いで兵力や国力につぎ込むのもよし。場札以外にも各キャラクターは自前のボードを持っていて、こっちでも内政や戦力増強が出来ます。(もちろん、場札の方が強力でピーキーな効果が期待できますが、配置には1金が必要になります)

 アートワークが私好みでないのでゲームを購入は見送りましたが、システムの完成度は高いです。

 ただ、各国のワーカーは一応統一デザインのマークが記載されているものの、マーク以外の点で統一感がない為、ぱっと見みんな一緒に見えてしまうとか、テーマとデザインやコンポーネントがちぐはぐな点があったのが引っかかりました。ゲームのアートワーク/コンポーネントのデザインは、見た目が綺麗とかキャラがかわいいという以上に、プレイアビリティに貢献するものでなければならないと思うので、その視点が欠けているのは非常に痛いところです。絵柄やデザインが洗練されているかどうかよりも、遊びやすいかどうかがボドゲのアートワークには重要だという事は、もううざいくらい何度でも言っていきたいと思います。

 上記のゲームの欠点自体はゲームそのものの瑕疵ではないので、アートワークが好みなら普通に買っていいと思います。どうしても解りづらいとか気になるとかなら、スリーブの上にシールでも貼れば解る訳だし、結局面白ければいいっていう話なので。