邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Fast Forward: FORTRESS(緑の召喚術師)

 

2人~4人

15分~60分時間
2017年~
システム Friedemann Friese
アート Harald Lieske
2F-Spiele/アークライト

 

☆レビューとか

 (この時点では)フリードマン・フリーゼというゲームデザイナーのゲームをそんなにやった事はなかったのですが、このゲームをやって確信しました。

 この人ガチ天才で変態だー!!!!! 

 あ、皆さん知ってましたね。

 フルーツジュース(未プレイ)のような、ファストフォワードと呼ばれるシリーズの一つで、毎回プレイ感の違うゲームを楽しめるシリーズ。その上、このシリーズ、ルールブックがありません!

 フリーゼや、お前は何を言っているんだ(AA)。

 ドイツ語版でプレイしたのですが、最初のうちはシールを貼り貼りルールを読みながらのプレイです。「えっ、これ、ルールブック別にあってよくね?」などとブチブチ文句を言いながらカードを引いていきます。ルール的には、フォートレス(お城)を取り合うゲームなのですが、一回目のプレイがあっけなく終わって、じゃあもう一回やる? と次のカードをめくった瞬間、あーフリーゼ、やってくれたわ~マジやってくれたわ~、とミサワ顔に……なったら驚いてないか……まあ、やってくれたわ、ってなる訳です。いや、まあ、割と皆さんここまでは予想つくと思うんですが……。

 あんまネタバレすると面白くなくなるんでアレですが、本当に、どんどんルールが変わっていきます。これは一度全部最後までネタバレなしで遊んで欲しい! ネタバレが終わったあとも勿論普通にゲームは出来ますが、いや、これは楽しいです。すごい。レガシーじゃないけどレガシー的なところもある。自分は全部ネタを知った状態で、他のプレイヤーがフォートレスの世界に足をおそるおそる踏み入れて、驚きを味わうのをニヤニヤしながら眺めるだけでもめちゃくちゃ楽しいと思う。

 なお、ウェブ上で日本語版のロゴがかっこ悪いと大変不評ですが、辞書なしで遊べる勢以外は、悪い事は言わないので日本語版で遊びましょう。エラッタが出たっていいじゃない。正直、このゲームは、カードにシール貼って遊ぶの、かなりつらいです。ルールは決して難しくありません(子供でも十分遊べます)が、言語依存度が大変高いゲームですので、是非とも日本語版を入手してしていきたい所存であります。

 プレイするたびルールがどんどん追加されていくところはFLUXXと比較されそうですが、収束性は明らかにフォートレスの方が上なので、その点に関しても安心して遊んで下さい。

 結論。ファストフォワードが好きなら買い。