邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Zero(ゼロ)

 3人~5人

20分前後
1998年~
システム:Reiner Knizia
アート:不明(BGGとボドゲーマでアートワーク担当者の名称が異なる為不明とします)

Berliner Spielkarten GmbH/ASYNCRON games/テンデイズゲームズ、他
 

◇どんなゲーム?

 場に5枚出ているカードと9枚の手札を交換し、手札の点数をより0に近づけるゲームです。カードの点数はカードに書かれた数字がそのまま点数ですが、同じ数字のカードは何枚集めても1枚分しか換算しません。また、同色/同数字のカードが5枚集まると0点! 同色と同数字を同時に達成すれば「ゼロ」で即時上がりです。
 

◇レビューとか

 とにかく手札の点数を少なくしろ! と言うゲームであり、手札を0点にするゲームではないので、そこを読み間違えると大爆死します。ゼロはつい狙いたくなります、場札の周り具合で大体他プレイヤーの手札が透けるので、場合によっては狙わない方が点数が低く抑えられる事も。大きな数字のセットは集めても余り点数が低くならないので、よほど取りやすい状況で無い限り優先的に捨てたいのだけども、大きな数字は皆捨てるのであぶれがちで大きな数字を狙いたくなる……そんなジレンマがいかにもなクニツィア節のゲームです。でもクニツィアのジレンマっていうてそんなに苦しくないんですよね。そこがクニゲーの好きなところでもあるのですが。

 小品ながらカードデザインも洗練されてるし、普通に子供でもわかる簡単ルールでさくっと遊べて考えどころもジレンマもあるし、そこそこ軽いのもあってややゆるクニツィアとして長く愛用したいゲームでした。なおマイナス点記録の為の点数チップ、カウンターは必須。別途ご用意下さい。