邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Amun-Re: The Card Game(アメン・ラー:カードゲーム)

 

2人~5人

45分前後
2017年~
システム:Reiner Knizia
アート:不明
Maldito Games/Super Meeple

 

◇どんなゲーム?

 クニツィアで重ゲーと言えばこれ、というタイトルの一つとして名高い*1競りゲーム「アメン・ラー」をカードゲーム化! 土地を買う押し出し式の競りと、その土地から得られる収入を競る二重の競り要素が絶妙に絡み合ったゲーマーズゲームです。

 

◇ルールとか

 最初にプレイしてこれは面白い! と思ったものの、同卓で負けたプレイヤーに「これは悪いクニツィア」といわれたり、別のレビュアーが否定的なレビューを書いているのを見かけてしまった為判断に迷い、購入を控えておりました(結構人の言う事に惑わされるタイプ)。

 しかし、ゲームマーケット大阪でかなり安く出回っていたのを見つけてしまい、「ああ、これは買えというセト神のお告げだわ!*2」とフラフラ手を伸ばして買ってしまいました。他のレビュアーがなんと言おうが、同卓の人間が貶そうが、私はこのゲームが好きだ! 胸を張ってこのゲームを傑作であると言っていきたい。

 ※アメン・ラーの方はプレイしておりません。

 んなくそみたいな前置きはどうでもいいですね。このゲームは傑作です。クニチー大好き!

 まず最初に手札に0-8までのカードが配られ、このカードの数字の合計が0含めて14になるように手元に置きます。これが初期資金。もうこの初期手札のやりくりだけでめっちゃクニクニしい(造語)! これらのお金を元にカードを競るのですが、0だけは必ず戻ってくるとか、競りに使わなかったカードでピラミッドを実質買えるとか、いちいち一個一個のルールが相互作用(他プレイヤーとのインタラクションという意味ではなく、各ルールのインタラクション)ガッチガチで。ああ、これがクニツィア節だわこれ! とロクにクニゲー遊んでもいないのにそう思いました。

 敢えてどうこう言うとすれば、このゲーム割と最適解が決まっている感じがあると言うところですかね。これはこのゲームをして気にいらんという人がいる理由にもなっていると思うのですが。ピラミッドを建てることで点数伸ばすゲームなので、収入を決める相場操作の為に捧げ物をするのですが、捧げ物の為に出した数字の大小で実質ピラミッドが買える為に相場は上がり気味で、ムリしてらくだを取る必要ないのでラクダがほぼ地雷というか、救済措置用なんだろうけどあまり機能していないとは思いました。が、それはそれとして、クニツィアらしい数字の絡みが随所に感じられて、コッテコテのクニツィア節を堪能したい方にはたまらないものがあります。ぶっちゃけたまらん!

 まあ同席者に「一度こけると逆転しづらい」といわれたり、似たようなレビューを見たりもしたのですが、自分が数度プレイした感じだと、1ラウンド目でお金が足りなくなるとかなり挽回が難しい感じは確かにあります。ですので、もし初プレイの方と遊ぶのであれば、畑は重要でお金大事、という話はしておいた方がいいかもしれないと思いました。

 また、ルールを見ればわかると思いますが、かなりゲーマーズゲーム寄りなんで、初めましての人に遊ばせるのはオススメ出来ません。インストも正直ちょっとちょっとめんどくさいです。まあ好きなんでプレイする時には呼んで下さいインスト頑張ります。ぶっちゃけルール惚れの部分は否めないですが、そういうタイプの人は是非一緒に遊びましょう。

*1:もう一つはチグリス・ユーフラテス

*2:一応Thelemiteの端くれなので、ラーのお告げじゃなくてセトのお告げなんですわ~とか言っておく奴~w