邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Pepper(ペッパー)

 3人~9人

45分前後
1998年~/2015
システム:Michael Kiesling/Wolfgang Kramer
アート:Kazuyuki Kurashima
F.X. Schmid/テンデイズゲームズ

 

◇どんなゲーム?

 このゲームは一言で言うと

「トリックを取ってはいけないトリックテイキング」です。

 一番弱い1の数字のカードを取ってしまうと、同色のカードが全部マイナス1点になってしまいますので、1のカードを他人に押しつけつつ、なるべくトリックを取らないようにしましょう。同色の1さえなければカードはいくらとってもマイナスにはなりません。

 手札が無くなった時点でゲーム終了なので、皆の手札を見ながら、タイミングを見計らって1のカード、ペッパー君を押しつけましょう!

 クラマー&キースリングの王道カップリングコンビによる、マストフォローの名作トリックテイキングです。

 

◇レビューとか。

 私は「トリックを取らないと勝てないトリックテイキング」が苦手なのですが、このゲームは「トリックをとると勝てないトリックテイキング」なんで割と何とかなります。が、ドシンプルなベタなトリテなので、トリテそのものがとにかくダメという人にとっては多分ダメだと思います。

・マストフォロー

・切り札はない

・トリックを取るのは不利(絶対にマイナスになるわけではないが、トリックを取ることによる加点がない為、トリックを取るメリットが皆無)

・トリテ全体的に言えるかも知れないが、割と初期手札の運要素はある。

  対応プレイ人数が3-9と多い為、多人数を吸収できるメリットはあり、トリテに拒否反応を示すプレイヤーが少なければ、ルールも簡単な為、活躍の機会はそこそこありそうです。

 あと、ルール的に忘れられがちな点を細く。1のペッパー君カードは常にオープンになって持ち主の前に置かれますが、これも手札です。手札です。大事な事なので二度言いました。誰かの手札がなくなるとゲーム終了ですが、手札ラス1の人がペッパー君を取ってしまうと、ゲームが終わらなかったりします。忘れないようにしましょう!

 ガチにやるとがちがちのカウンティングゲーになっちゃうんで、カジュアルにパーティゲーム感覚でワイワイ楽しみたいですね。

 

※現時点でのテンデイズの在庫が切れ次第絶版確定してます。

 中古はまだ手に入るかと思いますが、新品の入手は難しいかもしれません。