邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

7/27のボドゲ界隈気になった話とか

 全然タイムリーな話題ではない。基本的に過去に生きているので……(白目)。

◇ゆっくりボードゲームラジオ

www.nicovideo.jp

 ゲムマは今のところ徹夜組が現れたりはしてないけれども(取り置き/予約文化が生きてるので)、そうなるとちょっといやだなあ、とは思ってはいたけれど、普通に開場時間にビッグサイトに着いていれば欲しい物はほぼ買える(行列に並びさえしなければ)というのは重要な知見だと思うのよ。検証して下さったエイトさんに感謝!(・x・)ゞ

 

◇今年の話じゃないけどDomina Gamesは「プララーヤ」再販する気はあるらしい。

  ググってたらこれだよ。(去年の話題ですが……)

 今めちゃクソ高騰してるので、待てる人は信じて待とう。

 信じてるから前向きに検討した上で善処をお願いしますね!

 

テラフォーミングマーズのボイスロイドルール説明動画

www.nicovideo.jp

 テラフォに興味があるけど手を出せていない人はまずここを見るといいかもしれない。再販記念!

 

◇警視庁主催のボードゲーム

   なにげに面白そう。行けないけど。

◇SDJ候補作だったルクソールに早速拡張が

  ルクソールはEssenで写真見た時からきゅんきゅん来ていたので早くやりたい。エジプトゲーに弱い私。

 

◇双六小僧さんの香港ボドゲ開封の儀&紹介動画

 AC-Goose Story 陪鵝歷險記、ガチョウじゃなくてアヒルなんですね……(ガチョウとアヒルと漢字が一緒だったりする?)ゲームレビューも楽しみにしております。

 

ガンツ・シェーン・クレバー 完全日本語版のパッケージ発表。ロゴが胸熱

  さすがに爆笑した。

 ガソツョソワレバーでよくね?

5-Minute Dungeon(5分ダンジョン)

 私現在のナンバーワン推しゲー来ちゃった☆

システム:Connor Reid
アート:Alex Diochon

2人~5人

5分~30分

2017年

Wiggles 3D/KOSMOS/Spin Master

◇どんなゲーム?

 きっかり5分でダンジョンを制覇せよ!

 5人の勇者達はそれぞれに特技を持っており、カードを捨てることで特殊能力を発揮する。お互いに助け合い、途中の障害物や敵を打ち負かし、ボスまで到達せよ! ラスボスのダンジョンマスターは手強いぞ!

 Kickstarterからデビューして、SDJ推薦リストに入るなど何気に存在感を示しつつある、アクション型協力ゲーム! スマホがあればオリジナルのタイマーアプリも併用して、ゲームの雰囲気を盛り上げよう!(作者のコナー・レイドの声も聞けるぞ! 笑*1

 各キャラクターは固有のデッキを持ち、キャラクターカラー/デッキカラーに対応した5つのシンボル(剣、巻物、ジャンプ、矢、盾)を駆使して、ドアカードを排除していきます。全てがリアルタイムで行われているので相談しているヒマはありません!

◇レビュー

 奉行問題を力技(スピード)で解決してるところが斬新な協力ゲーム。バランスも簡単~超難易度(言うて、初挑戦でもクリア可能なレベル)まであるので、協力ゲームにありがちな難易度高すぎて全然クリア出来ないしんどさは感じにくい作りです。アクションゲームが苦手な人がいたり人数が少なかったとしても、3面ボスくらいまでは到達までは出来るようになっています。1回あたりのプレイが全力なので、難易度の割に達成感が高いのが魅力的な要素だと思います。

 スート縛りのあるスピードのようなプレイ感ですが、5分で取りあえず終わるのと、詰まった時は時間を止める能力で一息つくことも可能です。アクションゲームは得手不得手が出がちですが、何せ協力ゲームなので、ある程度はフォローが可能。とはいえ、プレイ人数は多い方が圧倒的に気楽に出来ます。もしプレイヤーにアクション苦手/不慣れ勢が多そうなら、ウィザードの能力(時間を止める)は入れておいた方がいいと思います。

 このゲーム、Kickstarter発なだけあって、すごくアートワークに力が入っていまして(日本人好みではないかも知れませんが)、手に入れてからわかったんですが、全てのドアカードのイラストが一切使い回しなしの描き下ろしで驚愕……力入りまくりです。読み込み中のスクリーンとか(笑)ボスのゴルゴンがゾーラっていう名前で、ゴルゴン・ゾーラやんけ! って言うダジャレとか、どう見てもピーチ姫にしか見えないキャラクターとかドラクエのスライムっぽい奴とか、スティーブお前誰やねんコナーの友達か? とか、パロディやら小ネタがてんこ盛りでいちいち面白いのです。が、プレイ中は残念ながら見ているヒマは一切ありません。各キャラクターデッキの裏面が、全部合わせるとゲームのロゴの5の文字になってたり、ほんと改めて一枚ずつ見て欲しいです。ただし。女性キャラクターは例外なくブスです。

 ルール的には十分子供とも遊べますが、確実にプレイスタイル的にカードが傷みやすいので、スリーブ必須の癖にカード枚数が多くて、そこがちょっと大変かも。カードはユーロサイズで良かったかと記憶しております。

 現時点で正規ルートからの輸入がほぼ行われていないので(悲しみ)米Amazonでの購入しかなさそうですが、本当にいいゲームなのでどっかのメーカーさん、ぜひ日本語版出して下さい!

 まあ、ほぼ日本語わからなくてもいいくらいテキスト少ないけどなこのゲーム(

 ルルブもgoogle使いつつで自力翻訳可能なレベルで簡単英語だったので、英語アレルギーでなければ困ることはないです。必要でしたら私の邦訳テキストお譲り出来ますので、買った! と言う人はお声をおかけ下さい……。本当は布教用に1ダースくらい輸入したい……。

 

◇入手について

 5月にKOSMOSからドイツ版が出ました。

→発行元がSPIN MASTERに変わりました。パッケージがリニューアルされて変形サイズの箱に変更となり(邪魔)米Amazonで購入可能になりました。何であんな奇天烈な形にしよんねん! あっ、もしかして……。

 

www.amazon.com

 砂時計か? 砂時計なのか??????

 

 現在拡張がKickstarterに上がっておりますので(NO STRETCHですが、kick限定のボスキャラや拡張込みのフルセットも買えます)興味ある方はこちらもオススメです。

https://www.kickstarter.com/projects/wiggles3d/5-minute-dungeon-curses-foiled-again-expansion?ref=nav_search&result=project&term=minute

 

※Kick版とKOSMOS版とSPIN MASTER版の違いについて少しだけ

KickStarter(持ってないのであまり詳しくは知りません……)

・難易度が7段階まである。

 Kickstarter版とコンシューマー版ではイベントカードの枚数と、ボスの数が違います。(いずれもコンシューマー版の方が少ない)

 

・プレイモードがイージー/ハード/ダンジョンマスターの3段階

KOSMOS版

・難易度が5段階に

SPIN MASTER版

・プレイモード3分類の廃止

・プレイモード3分類の廃止に伴い、ボード裏面のカード初期設定の印刷がなくなり、各難易度ごとのドアカード枚数がボスマットの表に記載されるように変更された。(なお難易度は5枚ずつ増える仕様に変更されたので、全体的には、旧ハード~ダンジョンマスターの間程度の難易度に調整されている模様)

*1:意外といい声

7/26のボドゲ界隈気になる出来事

タイトルは毎回変わります(雑)

◇ゲームストア・バネスト、7月8月はイベント続き!

・バネストクイズ回答結果発表

 道理で解らん訳だ~! AもOも未プレイなんだよね。Oは遊んでる様子だけは見たことあるけど。脱出ゲーとかレガシー系がNfMなせいもあるけど。

・サロン・バネスト第二回開催

 第一回は完全に忘れてて予約したのに行けませんでした……今度こそ……。

・19周年記念? バネストバッグ配布

  バネストさん、実に盛りだくさんですね。

7/25のボドゲ界隈で気になったこと

◇Century: Eastern Wonders (センチュリー:イースタンワンダーズ)ルール細則

BGGでのスレッドより、公式から回答があったルールの解釈について

  イースタンワンダー購入者は確認しておくといいですよ! した!

 

◇バネストクイズ2018、本日〆切!

banesto.nagoya

  色々邪推してしまうゲス勢。

 画像検索の精度が上がったら、こういうクイズはもう出来ないね、と話してはいたのですが、思ったより早かったですね。(画像検索の精度が上がったからだとは言ってないし、グーグル画像検索で試してみたが、そもそも特定出来なかったので関係ない)

 

◇ARBORETUM(アーボレータム)木箱&箔押しバージョンがリリース

 

  こんなのこっち買うしかないじゃろうが!!!!!!!

 カードの絵柄は変わっちゃってるんだろうけど、箔押しに木箱だぜ???? 35ドルなら安すぎでしょ。めっさ欲しい!!!!

 

◇越前ボドゲフリマ開催決定?!

  これは出たい! ので誰か行きませんか? 18切符で行ける時期なんで、お泊まりでもいいかもしれない。

Cthulhu Fluxx (クトゥルフ フラックス)

 


2人~6人

5分~30分
2014年
システム:Keith Baker
アート:Derek Ring

Black Monk/ホビージャパン/Hobby World

◇どんなゲーム? 

 どんどんルールが変わっていくFLUXXがクトゥルフ神話バージョンになって登場! オリジナル要素としてゲームの勝利条件「ゴール」の他、敗北条件「アンゴール」が登場。全員敗北……かと思いきや、何故かアンゴールの条件で邪神復活して勝っちゃったりするカオスな展開がいかにもクトゥルフ的! 原作でおなじみの登場人物なども多数登場! 刻々と変化する状況に対応して、勝利をつかめ!(つかめるとは言ってない)

◇レビュー

 Fluxxとか言うルールが途中でガンガン変わっていくカードゲームの亜種。何故か「ゲームが終わらない」「収束性、とは」「クソゲー」と本家は異常に評価が低いのに、やたらヴァリエーションが出るって事は、同じくらい支持者がいるのでしょうか。私は本家のFLUXXは未プレイです。

 まず、カードがテキストで埋め尽くされていると言っていいので、カードを一読してすっと入ってこないのが結構きつい。そういう点ではプレイ時間を食うゲーム。

 なんでだろう? と考えてカードを見て気付いた。

 カードのデザインが良くないのである。勝利条件の必須項目の単語ぐらい太文字ゴシック体で強調してくれや

 戦略性がないという意見もあるけども、ある程度は戦略性を持たせたプレイングは可能かなと感じている。幅広くアイテムカードを出して待ちを広くし、他のプレイヤーに妨害されないように自分に都合良いゴールをキープして自分の手番に出すのが基本なのだけれども、勿論新ルールでガンガンひっくり返されたりはする。

 FLUXX元祖はプレイしてないので比較は出来ないけれども、このカードのオリジナル要素で全プレイヤー敗北のルールがあるため、突然勝者なしでゲームが終わったり、通常不利なカードが勝利に結びつくなど、ルールのシステムとテイストがフィットしてるのと元ゲームのシステムよりは1ゲームが終了しやすくなっているので、改良版と言っていいのでは。

 ただ、これを取ると勝利、というセットがかなり沢山あって、その組み合わせが(クトゥルフ的な必然性は脇に置いておくとして)ゲームシステム的にあんまりがっつりかみ合ってるって感じはしない、しかも煩雑なので(しかも同タイプのカードは1枚しかないっぽい。確認しては居ないけど)、クトゥルフゲーだから(クトゥルフゲーとしては面白い方だから)買った、としか言いようがないところはなくはないなぁ。クトゥルフ好きと遊ぶタイミングがあったらやる、っていう状態なので、手放すつもりはないのだけども、クトゥルフ好きだったらもう大体持ってるし、ゲーム会に持っていく候補は山ほどあるので、このゲームが回るタイミング、あんまりないな~。テキスト多すぎなので子供と回すのは無理だし。

 いや、でもクトゥルフゲーって、大体アメトラ*1ばっかな上に重ゲーばっかりなので、これくらいの軽いクトゥルフゲーはクトゥルフ好きと遊ぶには重宝するのよね。逆に言えば完全に知ってる人向け。私はラヴクラフトレターNfMなので。

 

*1:Ameritrash、アメリカで主流とされている、テーマ重視のテキスト特殊効果一杯ゲームバランスそっちのけゲーの蔑称。この略称は私がでっち上げた奴だ! 反対語はEurogame……かな?

7/24のなんやかんや(自分が興味あることだけしか触れてない)

◇健部氏、カナイ氏、YOKAGAMESのコンテストについて語る

 健部さんはもともとYOKAのやらかしについては知ってたんだな~と。その上で、YOKAがオリジナルを展開して知的財産権についても改善していきたいと考えていると判断して受けたけども、クニツィアに先に、やめるわ~ってカナイさん経由で連絡もらってた、という流れらしい。後サッカーほっこり。ボブネミ。

 

ゲームマーケット2018秋の企業ブース・一般ブース出展当選ツイートまとめ

 めでたし。うちも土曜日当選した(昨日書いたし)。

 ところで他の人もゲムマ春で届いてたよね? うちだけじゃないよね?

 

◇フリーゼのトリテ「フォッペン」、再販(リメイク)

boardgamegeek.com

 一部の人が騒然となっているらしい変態トリテ。

 日本語版はアークライトから、繁体字版がスワンパナシアから出るっぽ。

 スワン版には2F spieleのロゴがないね。

AZUL(アズール)

 このゲーム今更感あるドメジャーゲーだし全然好きじゃないんだけど、SDJ取ったので。(飼い犬が手を噛んだのでみたいな言いぐさだな)


システム:Michael Kiesling

アート: Philippe Guérin/Chris Quilliams
2人~4人

30分~45分
2017年~

◇どんなゲーム?

 SDJ(ドイツ年間ゲーム大賞)2018年ド本命と言われまくったアレ。もうなった。

 クラマーおじさんのオプション的な扱いだったミヒャエル・キースリングがそろそろ本気出すわーで作ったガチンコアブストラクトゲーム

 タイルを4枚ずつお皿の上に配置して、同色タイルのみを回収、自分のボードに配置していき、ラウンド終了時規定数たまったらタイルの右の規定の場所に配置。これを繰り返して誰かがボードの右側のエリア横一列を埋めたらそのラウンドでゲーム終了。点数が高い人が勝ち、というセットコレクションとかタイル配置とかのゲームです。

 同じタテヨコの列に同色は置けないとか、一度置いた色を同列で再度配置は出来ないとか色々な縛りがゲームを面白くも悩ましくもしております。

 アートワークの美しさでインスタ映えゲームの極北」的な扱いを、同時期発表?のサグラダ辺りと比較されたりもしております。

◇レビュー

 ぶっちゃけ自分語りというか何というかアレなんですよ! だから読まなくてもええんやで。(ちゃんと別のゲームのレビューも書くからね)

 

 このゲーム私そんなに評価してないんです。

 すごく高いレベルでバランスが取れててゲームとしてのクオリティも高いし、見た目も綺麗だしパッケージもすばらしいんだけど(ぶっちゃけ、好き)、ついでにいうと面白いんですけど、一言で言うと、コレジャナイ! でもゲーム会で誘われたらやるし、実はEssenで購入されたものを輸入版がバネストで出る前に既に3回くらい遊んでるっていう時点で既におかしいんですけど(謎)、何故か過去に一度もルールブックを読んでないにもかかわらずインスト出来ちゃうレベルで内容覚えてるという(実際に、ルールをほぼ読まずにインストした事がある数少ないゲーム、つまりめちゃくちゃシンプル)、距離感がよくわからんゲームなのです。

 すごく手堅い超優等生なんだけど、優等生だから面白みがないというか、外連味、新奇性と新規性がないのです。だから、面白いんだけど、自分では絶対買わないし、中古でも、友達が「俺ボドゲ引退するからさぁ、悟ちゃんだったら2000円で譲るから引き取って大事にして」って言ってくれるくらいのタイミングでないとスルーして人に譲っちゃうレベルです。買ってもゲーム会にはほぼ持っていかないでしょう。なぜなら、どうせ誰か持ってくるし絶対宝石(の煌めき)レベルには定番になる事が見えてるから。嫌いじゃないんだけど、私がボドゲに求めてるのはコレジャナイんだよなあ、っていう。そして、私が、何故クニツィアのある種のゲームが全く不得意なのに好きなのか、というのもふとわかった気がします。良くも悪くも、アズールはめちゃくちゃ素直なゲームです。

 色々言ってるけど誘われたらやります。でも、初めてでやってみたそうにしている人がいれば、躊躇なく譲って、インストは頼まれたらする、くらいのふわっとした距離感のゲームです。NfMと言いきれないしよく出来てるんだけど、このゲームやるぐらいならクソゲーでもいいからとんがったシステムやテーマのゲームをもっとやりたい。

 ゲームとしての内容は多くの方ががっつり語って下さってるのであまり言う事はないのですが、ガチ勢が遊べばガチゲーに、カジュアル勢が遊べばカジュアルゲーになるタイプの、ある意味万人受けする感じのゲームです。ゆるふわで綺麗なタイルを並べるだけで楽しい人か、ガチガチに読み合ったりするのが楽しい人向けのゲームかなと思います。ただこの両者は絶対混ぜるな危険ですね。私は正直前者の段階を通り抜けてしまったので、もういいかな~って。後者にはなれないプレイスタイルだし。

 私は完全に感覚でゲームやるタイプでカウンティングもほぼしないので、いつまでもふわっと50点くらい取って終わるのがわかっちゃってるというのも(ド初心者とやってもそれくらいしか取れない)、あんまりこのゲームに思い入れがない原因かもしれないですね。

 

 

 まあ買っちゃったんだけどな!

 買った理由はまあ色々あるんですが、未開封のまま手放すことも確定しているので、それ以上話すことはあまりないです。