邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

AZUL(アズール)

 このゲーム今更感あるドメジャーゲーだし全然好きじゃないんだけど、SDJ取ったので。(飼い犬が手を噛んだのでみたいな言いぐさだな)


システム:Michael Kiesling

アート: Philippe Guérin/Chris Quilliams
2人~4人

30分~45分
2017年~

◇どんなゲーム?

 SDJ(ドイツ年間ゲーム大賞)2018年ド本命と言われまくったアレ。もうなった。

 クラマーおじさんのオプション的な扱いだったミヒャエル・キースリングがそろそろ本気出すわーで作ったガチンコアブストラクトゲーム

 タイルを4枚ずつお皿の上に配置して、同色タイルのみを回収、自分のボードに配置していき、ラウンド終了時規定数たまったらタイルの右の規定の場所に配置。これを繰り返して誰かがボードの右側のエリア横一列を埋めたらそのラウンドでゲーム終了。点数が高い人が勝ち、というセットコレクションとかタイル配置とかのゲームです。

 同じタテヨコの列に同色は置けないとか、一度置いた色を同列で再度配置は出来ないとか色々な縛りがゲームを面白くも悩ましくもしております。

 アートワークの美しさでインスタ映えゲームの極北」的な扱いを、同時期発表?のサグラダ辺りと比較されたりもしております。

◇レビュー

 ぶっちゃけ自分語りというか何というかアレなんですよ! だから読まなくてもええんやで。(ちゃんと別のゲームのレビューも書くからね)

 

 このゲーム私そんなに評価してないんです。

 すごく高いレベルでバランスが取れててゲームとしてのクオリティも高いし、見た目も綺麗だしパッケージもすばらしいんだけど(ぶっちゃけ、好き)、ついでにいうと面白いんですけど、一言で言うと、コレジャナイ! でもゲーム会で誘われたらやるし、実はEssenで購入されたものを輸入版がバネストで出る前に既に3回くらい遊んでるっていう時点で既におかしいんですけど(謎)、何故か過去に一度もルールブックを読んでないにもかかわらずインスト出来ちゃうレベルで内容覚えてるという(実際に、ルールをほぼ読まずにインストした事がある数少ないゲーム、つまりめちゃくちゃシンプル)、距離感がよくわからんゲームなのです。

 すごく手堅い超優等生なんだけど、優等生だから面白みがないというか、外連味、新奇性と新規性がないのです。だから、面白いんだけど、自分では絶対買わないし、中古でも、友達が「俺ボドゲ引退するからさぁ、悟ちゃんだったら2000円で譲るから引き取って大事にして」って言ってくれるくらいのタイミングでないとスルーして人に譲っちゃうレベルです。買ってもゲーム会にはほぼ持っていかないでしょう。なぜなら、どうせ誰か持ってくるし絶対宝石(の煌めき)レベルには定番になる事が見えてるから。嫌いじゃないんだけど、私がボドゲに求めてるのはコレジャナイんだよなあ、っていう。そして、私が、何故クニツィアのある種のゲームが全く不得意なのに好きなのか、というのもふとわかった気がします。良くも悪くも、アズールはめちゃくちゃ素直なゲームです。

 色々言ってるけど誘われたらやります。でも、初めてでやってみたそうにしている人がいれば、躊躇なく譲って、インストは頼まれたらする、くらいのふわっとした距離感のゲームです。NfMと言いきれないしよく出来てるんだけど、このゲームやるぐらいならクソゲーでもいいからとんがったシステムやテーマのゲームをもっとやりたい。

 ゲームとしての内容は多くの方ががっつり語って下さってるのであまり言う事はないのですが、ガチ勢が遊べばガチゲーに、カジュアル勢が遊べばカジュアルゲーになるタイプの、ある意味万人受けする感じのゲームです。ゆるふわで綺麗なタイルを並べるだけで楽しい人か、ガチガチに読み合ったりするのが楽しい人向けのゲームかなと思います。ただこの両者は絶対混ぜるな危険ですね。私は正直前者の段階を通り抜けてしまったので、もういいかな~って。後者にはなれないプレイスタイルだし。

 私は完全に感覚でゲームやるタイプでカウンティングもほぼしないので、いつまでもふわっと50点くらい取って終わるのがわかっちゃってるというのも(ド初心者とやってもそれくらいしか取れない)、あんまりこのゲームに思い入れがない原因かもしれないですね。

 

 

 まあ買っちゃったんだけどな!

 買った理由はまあ色々あるんですが、未開封のまま手放すことも確定しているので、それ以上話すことはあまりないです。