邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Between Two Cities(ふたつの街の物語)

 
1人~7人

20分前後

2015年~

システム:Matthew O'Malley/Morten Monrad Pedersen/Ben Rosset
アート:Beth Sobel
Ghenos Games/Morning/SD Games/アークライト

 

◇どんなゲーム?

 両隣のプレイヤーと相談して、各プレイヤーと共通のマップを生成し、右左で得点が低い方のマップの得点が自分の点数になります。どちらかに注力しすぎても得点が上がらないので、皆で助け合いつつ自分の得点を高めましょう。

 半分協力型のタイル配置系箱庭ゲーム。不思議なプレイ感が魅力です。

 

◇レビュー

 ゲームは面白いです(レビューぶん投げ)。みんなで助け合いつつ、良きライバルとして競い合う、なんてなかなか素敵ではないですか? 現実もこうあってくれるとうれしいなあ、と思ったり(笑)。ちょっとルール的な点数の付け方がややこしいですが(すごく難しいわけではないけども)お子さんとのボドゲ会では是非遊んで欲しいなあと思うゲーム。お子さんでも、両端両親とかなら安心して遊べるのでは。

 ただですね。このゲーム。ある点において大変不満がございまして。

 町を作るゲームなのに、タイルを並べたときにできる盤面の雰囲気が、全体的に陰気臭いんですよ。全然楽しくない! 全体的にグレーっぽくて、街が完成したときにわあ綺麗! これが私の街です! って気持ちに全然なれないんです。絵はうまいんですが、デザインとしてよろしくない。

 一個一個のパーツはちゃんとアイコンに即した色になっているのに、何故こんなに暗いんだろうと考えたのですが、パネルのフレームがグレーで囲われているんですね。このデザインは早急に見直すべきだと思います。(もちろん、屋根の色とか壁の色とかもあると思うけど)

 箱庭ゲーの魅力は、できあがっていく街を見る楽しさですから。グレーの街なんて作りたくないのです。このゲームへの不満はただそれだけなのですが、だからこそ、もうちょっと何とかならんかったんかい、という気持ちでいっぱいなのです。

 この絵でもいいやって言う人ならきっと楽しいと思います。いいゲームなのは間違いないんで。

 殴り合いが好きじゃない人や、ゲーム慣れしてない人に堂々とヒントを与えつつ遊べるところ、全員勝利はやだけど、ヒントを出したり助け船は出したい、みたいなプレイを望む人ならいいと思います。拡張出てるしね。