邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

一人一品ゲーム会

 BONSAI、袋の中の猫フィロー、グリーンファイブラ、姫と人狼、アリ急行、春待ち村、タキビブロック、犯人は踊るをプレイしました。

 初プレイゲームのみレビュー。

BONSAI

 

ルールに従って(点数を稼ごうとして)適当に作ってるといい感じの盆栽になります。

 花と木の実の植生や(どう見ても蓮にしか見えない花)どう見ても中国人にしか見えない師匠などのでたらめアジアっぷり以外はとても優秀な盆栽ゲーム。ゲームラス1ページ丸っと盆栽の解説まで当ててるのにアートワークはでたらめで、盆栽にこだわりがあるのかないのかわからない。

 ただ、実際遊ぶと、ルールの導きによって見事に盆栽らしい盆栽ができあがるのはさすがとしか言いようがない。ゲーム的には普通のタイル配置だけども、インスタ映え的な意味でもとても楽しい、優れた箱庭ゲームです。もう少し、本当にその蓮みたいな花とか中国人師匠とか何とかならなかったんですかね。

 

タキビブロック

 ぶっちゃけただのバランスゲームなんですが、コンポーネントがくそ小さいのとピンセットを使うので、一気に難易度が上がってすごいおかしみのあるゲームになりました。これ企画した人偉い。飲み屋の席で静かに遊んで欲しい。まあコンポーネントなくしそうではあるけど! カードの裏面のエクストリーム難易度の奴がマジで地獄で、誰も積めなかったのは笑いました。子供と遊ぶように購入されたそうですが、これは大人が息を詰めながらやって欲しいゲーム。でも多分子供も(子供が小さすぎなければ)楽しいです。

 プラのつるつるしたピンセットが絶妙につかみにくいんだよこれ!

アリ急行

 マスキングテープを使ったルート接続ダイスドラフト。時事ネタばかり出す「反社会人サークル」のゲームだが、ルール聞く限りではわりと手堅いゲームじゃん! と思ったのですが、これってAli expressのパロディだったんかいって帰宅してから気づきました。

 マスキングテープならではの工夫がめちゃよく出来てるのですが、何とかうまいことマスキングテープ以外で実現出来ないかなと考えてしまった……。これぞザ・アナログ!

春待ち村

 チャック袋横町で気になってたタイトル。

 テーマは極寒の中で生き残るゲームですが、内容は拡大再生産です。脱落ありなのに!? インタラクションは殆どないですが、生き残ったら勝ちなので不思議とソロゲー感があんまりないような気がします。変な感じ!

 ただ、ルールの表記が曖昧で、吹雪を耐える判定が、ダイス目以上/未満どちらか表現が曖昧だったのでプレイヤーで協議するも定まらず、ルールを厳しめに取ったせいで1ラウンド目から次々プレイヤーが凍死していった……。やはり、ダイス目と同数なら耐えられる判定で良かったのではないかと思いました。それ以前に凍度9の吹雪に耐えられる家はなかったけどな! バランスめちゃくちゃでは? という気持ちと、そもそも生き残れると思うなよ! ってことならこれでいい、という気持ちが二つありました。

 あっ無事生き残りましたよ!

姫と人狼

 みさき工房杯最優秀賞作品と聞いて。

 全然人狼ゲームではなく、プレイ感はマップをなくして圧縮したシャド(ウ)レ(イダーズ)。奇数人数非推奨が難点だが、シャドレより圧倒的にスピーディーで私は好き。

 カードの引きによっては特定陣営が絶望デデドンになるが、それはそれで軽いので何度かやればよいし、それに耐えうるゲーム性かと思う。シャドレにもあった、死んでやることなくなったという状況は発生しないのも○。個人的にはUI周りにもうちょっと改善の余地があると思うが、アマチュアでここまでやってるならよし。正体隠匿系特有の重苦しさが殆どないので気軽に遊びたい。