邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

「当方ボーカル!」のボーカルを担当しました(笑)

 そうじゃない。

 ペンとサイコロさんの秋ゲムマ新作「当方ボーカル!」のアートワークを担当させて戴きました。怒濤の2週間でした(終わってないし)。いや、終わったはず。終わったんだそうなんだ。

 2週間でデザインフィックスは大変だった……。

 

「当方ボーカル!」とは

 当方ボーカル、全パート募集というよくネタにされるバンドものフレーズから着想を得たゲーム。プレイヤーはボーカリストとなって全パートを募集し、バンドメンバーを集めるものの、音楽性の違い( によってメンバー次々脱退もしくは引き抜き、はたまたバンド解散とままならない、そんなバンドあるあるを再現したストーリーテリング系セットコレクション……でいいのかな? というゲームです。多分。

 

どんなことをやったの?

 ロゴとイラスト以外のアートワーク全般です。

 ロゴは、私より現役でバンド大好き、高川ヨ志ノリさんにお願いしました。ちょうどゲームのネタがTwitterで流れてきた時RTしてたので、興味あるかもと思ってお話ししてみたのですが、ちょうど展示と別の絵仕事のど真ん中というので忙しい時期だったのですが、めちゃくちゃ速いスピードでろいさんのイメージ通りなロゴを作ってくださいました。

 しかし、ロゴが出来てから誰が作ったか話すという妙な手順になってしまったり。たまたまろいさんが高川さんの事を知っていたので良かったのですが。

binzume.sakura.ne.jp

 高川さんのウェブサイトです。

 

 他にも、ネタ出し的な話だと、当初音楽ジャンルがHIP-HOPだったのを「HIP-HOPってあんまりバンドって感じしないからテクノとかどうですか?」と提案したら採用されたのがちょっと嬉しかったです。

 

デザインについてはろいさんからいくつか注文があったのですが、その視点は自分にはなかった部分でとても勉強になりました。

 例えば、カードの裁ち切り部分まで、カードの内容が特定出来る色を使っちゃうと、切口部分を見ることでカードの内容が類推出来てしまうので、裁ち切り部分にかからないようにして欲しいとのご指示を戴きました。そうか……カードゲームの白ふちってそういう意味だったのか……。
 実はカードゲームの白ふち、あんまり好きじゃなくて、時代劇3600秒の時はなしにするデザインにするぞ! とああいうデザインにしましたけど(あのゲームはそこでカードの判別が重要なゲームじゃないしカードはオールオープンだから関係ない)そこにはそういう意味があったんだなあというのはとても参考になりました。
 あと、ユニバーサルデザイン的に黄色は他の色と区別しやすいっぽいことですかね。ただ、黄色は白背景に単独だとほとんど読めないので(ダビデゴリアテでのたうち回ったのは懐かしい思い出)、そこはまた別の話。

 他には、ヴィジュアル系のロゴを作る時に、フォントのイメージがお互いにあんまり合ってなくて、最終的に提示されたヴィジュアル系イメージフォントがBlackLetterだったのが自分的には意外でした。BlackLetterって同人誌とかグッズにかっこつけて使われがちだけど読みにくい書体って言うイメージが強くて、あんまりV系のイメージなかったんですよね。いや、ほんとそれだけなんですけどw

 

 あと、説明書に各バンドパートをつけるというネタがあるのですが(ばらす)私のパート(VP)はヴォイスパーカッションです。わかりにくいかと思いますので今ここに記載しておきます。

 実は昔ピアノやってたんでキーボードでも良かったんですが、もう今ほぼ引けないので……。

 

 色々な思い込みや勘違い、汚いデータの作り方などでろいさんには大分ご迷惑をおかけしましたが、何とか間に合ったようで良かったです。

 美麗なデザインなどは出来ませんが、読みやすさとかわかりやすさに関しては結構頑張ってるので、もしデザイン外注先が欲しいけどお金ない困った、という人は色々ご相談ください!