邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Too Many Cooks/料理廚王(KANGA GAMES版)

 

2人~6人

45分前後

2002年~

システム:Reiner Knizia
アート:Rob McClurkan
Kanga Games

 

◇どんなゲーム?

 料理人となってメニューにある通りのスープを作ります。

 特定の材料同士は相性が悪いので、メニューにない材料を手に入れてしまうと減点に! 他の人と集めているカードがかぶると材料の取り合いに。しかも、メニューにスープを出さないと決めたときにスープの材料を入手してしまうと大幅減点! 吹きこぼれカードやバターをうまく使って、欲しいカードだけを手に入れおいしいスープを作りましょう!

 手番順に順繰りにカードをプレイしていき、出したカードの合計が10以上になるとカードを引き取ります。トリックテイキングというにはちょっとトリックテイキングっぽくない、しかしトリックテイキングのエッセンスをふんだんに取り入れた、巨匠ライナー・クニツィアのちょっと不思議なカードゲームです。

 KANGA GAMES版になってプレイ人数が6名まで対応、グラフィックも一新してポップで可愛くなりました。

 

◇レビュー

 みんな大好きライナー・クニツィア(わしクニツィア嫌いとか知らないもんね!)の疑似トリックテイキング。とはいえトリックテイキングらしい要素満載で、トリックテイキングを遊び慣れている人は、随所にそれらしい要素を取り入れてるのがわかると思います。えっ? クニツィアのトリテはブードゥープリンスが最初? 何言ってんの?????

 言うて、ディレンマ要素はあまりきつくなく、かなりカジュアル目のゆるクニゲーです。

 マイナススートを取りさえしなければ失点はないので、欲しいスートと違うスートばかり妨害や失点回避で集めまくったり、カードを一枚も取ってはいけないファーストフード(ハンバーガーが描いてあります)がかぶった時の地獄感、勝利点を集める条件がバッティングした時の展開のカオスっぷりに楽しい悲鳴(?)が上がったりします。なるべく周りと条件がかぶらないように考えながら出すバッティング要素もあり、ゆるカウンティング要素はちょっとありますが、言うてバッティングしたらしたで笑えて面白いので(笑)メニューカードのバッティング前提で多人数プレイの方が楽しい気がします。まあ苦しいけどな!!!!!

 ただ、がちトリテ初心者とかだと、ちょっと重いかもねって言う感じはします。初心者組にこれを出すと、割と難しいねって言うリアクションをもらうので。ちょいゲームに慣れてきました勢向けではあります。

 アートワークは絶対的にカンガゲームズ版が優れているので、今入手もしやすいですし是非そちらを。なお、得点チップがどう見てもドラゴンボールです本当にありがとうございました。