邪教の大神官は二度ノックを鳴らす

ボードゲーム関連ブログ。だいたいレビューと感想。本家ウェブサイトはhttp://tantramachine.com

Century: Spice Road(センチュリー:スパイスロード)

  • 2人~5人
  • 30分~45分
  • 2017年~
  • システム:Emerson Matsuuchi
  • アート:Fernanda Suarez
  • Plan B Games/ABACUSSPIELE/Asmodee/アークライト

 ◇どんなゲーム?

 15世紀の貿易商となってスパイスを交易し、より高い得点を稼ぐゲーム。場に並んだカードを取得して、手持ちのスパイスをより価値の高いスパイスに変換し、高得点のカードを手に入れましょう。

 場に並んだ変換カードを入手する為に、山札に近い位置のカードはコストがかかるため、手元のスパイスを使って欲しいカードを取りに行くか? それとも他のプレイヤーがカードを取るまで待つか? というジレンマや、得点カードの取得時に、一番手前のカードを手に入れるとおまけの勝利点コインが付いてくるので、如何に効率よくカード類や勝利点を手に入れるかが悩ましいゲームです。

 ジャンル的にはデッキ構築&ハンドマネジメント&セットコレクションといったところでしょうか。

◇レビュー

 「宝石の煌めき」としょっちゅう比較される本ゲームですが、プレイしてみての感想は「言うほど似てない」でした。また、宝石の煌めきが好きな人には合わないかも、とも言われましたが、私はどっちも楽しめました(でもセンチュリースパイスロードの方が好き)。

 リソースをやりくりしつつアップデートしたり増やしたりこねくり回したり、別にそんなに要りもしないカードを、上に他のプレイヤーが置いていってこんもり乗ったスパイスを補充するためだけに取ったり。デッキビルディング系のくくりではありますが、ドミニオンなどの様に要らないカードを圧縮する必要、最低限のカードのみを取得する必要はないです。使わなければ別にずっと持ってるだけでも手番を邪魔したりはしないし、そもそもカード破棄という概念がありません。

 どちらかというと圧縮したり増やしたりしなければいけないのは、リソースであるスパイス。価値の高いスパイスが価値の低いスパイスの代価にならないため、ちょうどいいところに調整する為のカードをあれこれしたりするのがもどかしくも楽しいです。

 アートワークも「らしい」感じで好みです。美しいグラフィックですが、ゲームのテーマやシステムに従属している洋ゲーのアートワークって、単独ではあまり評価されないんですが、このゲームのアートワークはまさしく王道のそういうアートワークで、アートワーク偏重のアジアゲーじゃない感じが私的には好きなんですよね。アジア的アートワーク偏重型が駄目な訳ではないのですが。

 カードがめっちゃでかいので対応スリーブ探すのが一苦労だったりしますが、ずっと末永く遊んでいきたいゲームなので頑張って手に入れましょう。何言ってんだ。あっ私はゲームストアバネストさんで買いました。

 三部作シリーズも既に2作目のセンチュリー:イースタンワンダーズが出たことですし、こちらも傑作ですので(こちらとあわせて遊ぶことが可能です)両方買いましょうそうしましょう(お目々ぐるぐる)。